F4Eが攻めに切り替わっての7R目から。
前編(1R~3R)・中編(4R~6R)の続きです。
7R
コの字にFBを入れて4人で2側に数押しをかけるF4E。守るahqは2:1:2の人数配置だが、①2.0Manはグレネードを構えて待っていて、④47xの報告に合わせて投げる。これが綺麗にコの字に入り、④rionにヒットし、瀕死になる。
F4Eはコの字で止まることなく全力で飛び出していく。煙を焚かなかったのは、2側に⑤AfteR-SRはいないとあらかじめ読んでいたからか。
即設置にこぎつけるも、4on4での取り返しはahqが制した。AIRPLANEの2はSRがいると途端に取り返しやすくなる。攻め側としては台車側に煙をしっかり焚くなり倒しておくなりしないと、コの字で時間を稼ぐことができず勝ちパターンに繋ぎにくい。
8R
ahqは守り方も特徴的で、このラウンドでは①2.0Manと④47xは開幕でグレネードを投げる。そのあとで敵が1側に多めと見るやいなや①2.0Manはすぐさま青部屋から1側のカバーに寄る。
F4EとしてはDDを取りたかったけれども、煙を焚かれ先頭を行こうとした③TakiのHPが大幅に削られてしまい、行くに行けない状況。DDが取れなければ次に行くべきはコの字である。
進行する②Apina-SRと⑤Clutchであるが、ラウンドが立て続けに取られて慎重になりすぎている感もあるなか、丁寧なクリアリングが災いし、⑤AfteR-SRが青部屋縁からコの字をキル。この縁というポジションは、ジャンプされたりすると当てづらいもののスローで来る敵に対しては滅法強い。なおセンターから撃たれ放題となるので当然、リスクはつきまとう。
ahqは動きがとても良くなっている。
⑤AfteR-SRのキルする直前からF4Eの1側の攻めが少なくなったことを感じ、①2.0Manと③Bowが2側にシフトを始める。その直後、⑤AfteR-SRのキルが発生し、そのまま③Bowは2中に入り、守りを固める。
F4Eとしては1はダクトを取られてHPを削られ、2はコの字取りで人数を削られ、どっちつかずな状況になっていて相当な焦りが見える。その後、①2.0Manによる⑤Clutchの単体キルが発生し、3人で1攻めを行うも⑤AfteR-SRに止められてしまう。
こういった状況では何をすべきなのか
- ラッシュで流れを変える
これは1つの策であり、事前に練習しておける方法である。拠点を取ってから薄いほうを探り、一気に数で押すという基本で攻めようとしても、拠点を取る段階で人数を削られてしまう状況の場合、どうしても身体がこわばり、さらに悪いほうへと進むことが多い。
そういった場面を打開するのは勢いであり、一気に5人で数押しすることで目の前の敵に集中することができるため、ムダな考えを排除して培ってきたAIM力だけを頼りにできる。
- 狙うはスコア最下位の敵
拠点取りの優先順位はAIRPLANEの場合はDD→コの字が基本となるが、敵にスコアが極端に低いプレイヤーがいた場合は別となる。ゲームプレイ中は集中力があればあるほど強くなり、キルを取れば取るほど乗ってきてさらに強くなることも多いため、上手く乗れてない敵を優先的に狙い、人数有利を作っていく方法もある。
今回の場合、②DPowerが一番スコアが低いため、ポイントマンが来るであろうダクトをまず確実に取っていくことが一番の方法と思われる。たとえ1:1交換で4on4となったとしても、人数を削ることで守りに穴があき、今までの塞がった状況が打開されることも多い。
- スナイパー頼み
ラッシュに似たような動きになるが、音を出さずにスローで全員で進む。そしてスナイパーを先頭に立たせ、単独で交戦させる。交戦に合わせて全員で突撃をする。スナイパーによるキルが発生すればラッシュの成功の秘訣である先頭キルということになり、成功率は大幅に上昇する。
今回の場合、勢いでDDを取りにいってもグレネードで爆死し、貫通で被弾してしまう恐れが多いため、煙を焚いてUAVを撮ってダクト察知して、奥に煙を焚いてダクトと1中を分離した上でDD内に入り、確実にエリアを広げていくことが求められる。
上記で言った打開策を次のラウンドでF4Eは取ってくるだろうか。
私もまだこのラウンドの動画を見てないのでわからないが……
9R
①BoboboはUAVでダクト入りをチェックしている。②DPowerはUAVされるリスクがあったとしても、煙があるうちにダクトに入りたい。②DPowerがダクトに入り、③Bowは決め撃ちをしているが、③Takiは煙が晴れ、銃声から敵の弾数が少ないことを把握し、一気にDD内に入る。
ダクトを取られてしまった場合、優先順位的にコの字を先に取ることのほうが多いが、③Takiが選んだのはDD。①Boboboと④rionはコの字を取りに行こうと走りだしたところだったが、DD内に入った③Takiを見てすぐさま戻ってくる。
ラウンドを連取され、F4E内で動揺が広がっているなか、それを打開したい③Takiの想いが見て取れる。
DDを取られたahqのシフトは早い。青部屋にいた⑤AfteR-SRがHに寄り、2中にいた①2.0Manが青部屋にあがる。
F4Eはダクト内をすぐにはクリアリングせず、DD内で待つ形でキープする。1側を厚くしたahqとしては、「あれ?DD取ってきたよな?なんでアクションがないんだ?」と疑問に思う。続けて、「もしかして1フェイクの2か?」とも思う。
そこで④47xはコの字をチェックしに来る。⑤Clutchがいることを確認。ジャンプでコの字を取りに来てることを味方に報告する。1側は「2にやっぱ来てるんだ!1はフェイクかも!」と考え、⑤AfteR-SRは2にシフトをする。②DPowerと③Bowは念の為にDDはクリアしておこうと覗きに来る。
交戦が発生し、F4Eの人数有利が確定する。2にすでに寄っていた⑤AfteR-SRに食い返しはできない。1側が壊滅し、何としてでも1中を取られたくないahqはすぐさま⑤AfteR-SRが1中まで全力疾走する。
1は、1中、ダクト、DDのすべてを抑えられるとほぼ取り返しが不可能になり、それで人数不利という状況が加わると相手のミスなしにはますます取り返すことができない。
DD内でこれだけ早いタイミングで2キル発生したならば、1側には誰もいないのが普通、いたとしても1人だけという状況なのですぐさま1中制圧に入るべきなのだが、DDから②Apina-SRが⑤AfteR-SRが1中に入るのを確認しており、⑤AfteR-SRの調子の良さから全員が1中で落とされることを嫌い、1に行けない。
冷静に考えれば煙を焚いて人数をかければ調子が良かろうが逃げ場のない1中ではSRは死なざるを得ないわけだが、逆に考えればF4Eとしてみてもahqが1側に寄って来るのが当たり前なのであり、シフトの早いahqであればすぐに1を固めてくるだろうからアクションをほとんど起こしていない2に行ったほうが薄いし確実性が高いと判断したのだろう。
配置は1中と2中に1人ずつ、青部屋またはH付近に1人の3人と考えるのが普通。しかし実際の配置は2中と台車、1中に1人と、2を2人で守る体制となっていた。さらに青部屋を1中から見ていたために一時的に2守りが2人とセンター守りが1人かのような状況。
圧倒的な人数有利から逆転され、そのまま残った2人も倒されてしまい、ますますラウンド状況は厳しいものとなる。
10R
8R目と同様の立ち上がり。DD貫通と決め撃ちで被弾してしまった③TakiはDDを取りにいけず。
そのあいだに、2側ではコの字と棚で④47xと②Apina-SRが交戦する。
棚にSRがいる→DDを取ってきたとしても、まだ1寄りをロックをするつもりではない→まだ1には来ない
というふうな思考でahqは2に寄る。F4Eは優先順位的にコの字を取る。F4Eとしては8R目で1に3人かけるも止められ、9R目で2に4人かけるも止められ、1も2も分厚いのならセンターが薄いのでは?と青部屋攻めを行うのもまっとうな考え方。
しかし、ahqの守りはどこが分厚いというよりも、相手のアクションの量や敵の情報によって人数を配置しているので、それぞれの拠点でAIM勝負をしていく他ない。そういう意味では、守りで積極的に動いて交戦していた②Apina-SRが攻め側でもある程度勝負を仕掛けていくほうがAIRPLANEでは人数を削りやすいのはもちろんのこと、ahqとしてもシフトしづらかったのではないかと思う。
この攻めは、2にもアクションが少ないことを感じた①2.0Manが、1に寄る前に念の為にセンターを確認しにいったときに交戦が始まってしまい、F4Eとしては思ったような攻めができていない。すでにHPが半分以下だった④rionが青部屋下付近で①2.0Manに倒され、その交戦の流れで青部屋に入るも③Bowに止められてしまった。
総評
序盤はF4Eの得意とする食い返しが綺麗に決まっていたものの一度リズムが崩れてからはahqペースとなってしまった。F4Eの攻めになってからはahqの⑤After-SRのスコアが10キル0デスとなっており、見ている分にはそう感じないがSRに止められた感もあるかもしれない。
とはいえ、2人分の人数有利から逆転されたラウンドが2つあったことも考えると、こぼしさえしなければ5-5のイーブンであり、まだまだ勝てる要素はあったのかなとも感じる。
ポイントマンの③Takiの動きからアクションが始まることが多いからか、③TakiのHPが減って動きにくくなると、チームとしての動きも固くなっているように感じた。ライフルマン主導、スナイパー主導でのラウンド運びができると、よりスムーズな展開が期待できると思う。
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