『ドン勝』とは
PUBGで最後の1人まで生き残ったときに、『勝った!勝った!夕飯はドン勝だ!!』というメッセージが表示されます。語感の良さも相まって、『ドン勝を食うぞ!』といった言い回しで使われます。
『ドン勝』の語源
Kim氏:
もともと英語版の勝利メッセージが「WINNER WINNER CHICKEN DINNER!」だったので,これの日本語バージョンを作りたかったんです。そこで,日本語が分かるスタッフに聞いたところ,「カツ」が「勝つ」に似ていると教えてもらい,ある程度意図したダジャレとしてドン勝と表記しました。
――ということは,誤植とかではないんですね。プレイヤーとしてはドン勝で慣れてしまっているので,修正があったら嫌だなと思っていました。Kim氏:
直すつもりはありませんよ。――そのカツですが,日本では「カツ丼」を指しているという説と,発音から「トンカツ」を指しているという説があるのですが,どちらをイメージするのが正解なのでしょう。
Kim氏:
ただカツという言葉を入れたかっただけなので,どちらが正解というのはありません。ご想像にお任せします。
https://www.4gamer.net/games/348/G034868/20170923017/
「WINNER WINNER CHICKEN DINNER!」の語源
ウォール街大暴落によって始まった1929年の世界恐慌にまで遡ります。世界全体が被害を被りましたが、中でもアメリカ人が最も影響を受けました。雇用が不足し、給与はなく、人々は家から追い出されました。多くの人は生活費を稼ぐために、路上でクラップス(2個のサイコロの出目を競うゲームのひとつ)という賭けをするようになりました。これに勝つことでその日の分の「Chicken Dinner」を食べることができたのです。
また一説では、ラスベガスのカジノで食べられるチキンやビーガンの一般的なランチ/ディナーは1.70ドルで、最低賭け金が2ドルだったため、勝利することでChicken Dinnerを食べることができることから生まれたという説もあります。
ちなみに2008年に放映された映画「21」では、「Chicken Dinner」は「バカ勝ち」という意味で使われています。
一般的には、肯定的な結果を伝えるために使用されるフレーズです。
Q:How was your meeting today?(今日の会議はどうだった?)
A:Winner winner chicken dinner!
他言語の『WINNER WINNER CHICKEN DINNER!』
日本語
勝った!勝った!夕飯はドン勝だ!!
英語
WINNER WINNER CHICKEN DINNER!
フランス語、スペイン語、アラビア語も同じ。
韓国語
이겼닭! 오늘 저녁은 치킨이닭!
이겼다! 오늘 저녁은 치킨이다!(勝った!今日の夕飯はチキンだ!)という元の文章の末尾にある、「다:ダ」を、鶏(닭:ダッ)に置き換えた言葉遊び。
中国語
大吉大利,晚上吃鸡!
「大吉=とても縁起が良い、大吉」「大利=とても順調」という意味で、とても縁起の良い言葉として親しまれています。「晚上吃鸡!」は「夕飯はチキンだ!」です。
ドイツ語
GEWINNER GEWINNER HUHNCHEN-DINNER!
WINNER WINNER CHICKEN DINNER!と同義。
ポーランド語
MECZYK WYGRANY, KURCZAK PODANY!
英語にすると「Wins won, chicken served!」です。
ポルトガル語
Grande Vitória!
英語にすると「Great victory!」です。
ロシア語
ПОБЕДА-ПОБЕДА ВМЕСТО ОБЕДА!
英語にすると、「VICTORY VICTORY INSTEAD OF DINNER!」です。
「勝った勝った、夕飯の代わりだ!」という意味になってしまうのですが、それに関して海外の掲示板では、他言語と同様に「Winner Winner Chicken Dinner」を翻訳してほしいという要望が出ていました。夕飯の代わりに勝利を勝ち取るのはナンセンスだという話でした。
トルコ語
HADİ İYİSİN! ÇORBA PARASI ÇIKTI : )
「Good!スープ代を稼いだ!」です。
タイ語
ฉนะ!กินฉลองกัน!
「お祝いだ!パーティをしよう!」といった意味ですが、ฉนะとชนะ(勝った)が同じ発音なので、言葉遊びも兼ねているように思います。
インドネシア語
SIAPA MENANG, MAKAN KENYANG!
「誰が勝った?さぁ、お腹いっぱい食べよう!」
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